東京都品川区戸越に所在の戸越八幡神社は室町時代の大永六年(1526)のご創建と言い伝えられ以来幾代にも渡りこの土地の守り神(村社)として護持されてきました。やがて迎える御鎮座五百年(2026)を機に、御社殿の改修とそれに伴う境内整備事業を進めておられます。また、境内にある品川区の指定天然記念物に登録されている「ケンポナシ」の樹は樹齢300年近い古木で、樹勢は年々衰えつつある事をご懸念されていました。
私たちは、この貴重な「ケンポナシ」が末永く品川戸越地域に暮らす方々とともにあるよう、下記を実施しました。

周囲の樹木の伐採と剪定を行い、ケンポナシに陽が当たるようにしました。

樹木医による診断とピカス診断を実施しました。

診断結果は以下の通りです。

ピカス腐朽診断の結果は腐朽率29%でほぼ不健全に近い状態です。 外観診断での結果と合致し、幹の西側半分が過去に根を切断されている影響から腐朽が幹に進行しているのを裏付けられました。 即伐採の診断結果ではありませんが、倒木の危険性が高くやや危険な状態です。ただし、内部には日本ミツバチが生育していて、ハチミツなどの抗菌成分が腐朽を抑制している可能性もありますので、今後のお手入れで維持することも可能だと思われます。

今回の樹勢回復でも被圧していたモチノキの伐採を行って枝葉の伸長の為の空間を確保し、ブレスパイプバンブーの埋設によって根の発育を促す処置を行ったので、次第に状態は良くなるでしょう。今後は台風などに備えてワイヤー支柱などの設置と、枝先のぶつ切りを避け適切な透かし剪定で風圧を軽減する正しい管理を行う必要があります。

以上

ブレスパイプバンブーをケンポナシの周囲に12本埋込ました。

ブレスパイプは樹木や果樹の周りに埋めて、通気透水性を改善し、樹木の樹勢や花付き、実の付きをよくする筒型の土壌改良資材です。

バンブーブレスパイプは、ベトナム産の竹で編んだ竹筒に日本の竹林整備で発生した竹から作った炭と腐葉土を充鎮した循環型土壌改良の資材です。数年でパイプは土へ還ります。

作業の安全を願い御祈禱を頂きました。

日本樹木遺産認定樹木第1号のサインです。

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